臨床薬理の求人は検索すると、概要についてはまとめサイトでも出てこないため紹介します。正社員でどうやって転職、採用されるのかと言うことが気になるでしょう。というのも仕事はあまりにもニッチなため、知らない方も多いかもしれません。臨床薬理で業務をする上では薬学の知識を活かすことができるため、薬剤師の方が就業しているケースも多くあります。どんな職種なのかを説明します。
臨床薬理とは?どんな仕事なのか?
臨床薬理とは製薬企業やCRO企業にある臨床開発部門の職種です。臨床薬理は臨床試験で得られた健康な被験者の薬物濃度データを用いて、薬物動態解析ならびに薬効解析を行い評価しています。申請資料 (臨床薬理関連) の作成や添付文書 (臨床薬理関連) の作成などにも関与します。ほぼ事務方の仕事になりますのでCRO企業、製薬企業の事務棟がある東京都か大阪府で勤務することになります。残業もあまりないですし通勤も楽です。
臨床薬理の仕事内容はどのようなものがある?
臨床薬理の仕事内容は以下のようなものがあります。担当者は研究所などで以下のような職務を遂行する能力、スキルが必要です。給与は高く、残業時間はそれほどなく、担当は年間休日120日以上休めるケースも多いので働き方はとても自由度が高いです。日本では試験だけでなく薬理学の知識を活かして研究会や科学の学会や財団で発表することもあります。医学の進歩を説明するために薬物治療の内容について解説することがあります。
薬物動態解析
臨床薬理では臨床試験で得られたデータを使用して薬物動態解析を行います。これを行うことで、どれくらいの効果があるのかを評価していきます。投与や治療にあたり薬物療法や薬物動態学の観点で疾患に影響があるか分析をします。
承認申請対応
現在はclinicalの臨床薬理では解析をするだけでなく、承認申請対応も行います。申請資料 (臨床薬理関連) の作成や添付文書 (臨床薬理関連) の作成にも関与します。ただし臨床薬理に関わる部分だけになります。
臨床薬理試験計画
臨床薬理ではどのような解析を行うのかということを立案して計画を立てていきます。そしてその計画の内容通りに解析を実施していきます。
臨床薬理は未経験でも転職可能か?
臨床薬理の場合は未経験でも転職は可能とはいえません。というのも薬剤師というだけでは実務をこなすことが難しい面があるからです。具体的には以下のようなものがあります。技術職の面が強いです。資格なども取得しておきましょう。製薬会社がメインとなり、受託しているCROではあまりポジションはありません。
医療現場の経験
医療現場の勤務経験があると有利です。医薬品に関わった経験があると歓迎されます。ただしDMのように看護師、臨床検査技師などの分野の経験よりも臨床薬理職、研究開発の経験のほうが優遇されます。また求人のエリアは探索すると製薬会社やCROがある東京都、神奈川県、兵庫県、大阪府あたりの人気の場所がメインになるでしょうから駅チカです。時間は完全フレックスで禁煙の職場が多いです。
平均年収
臨床薬理の場合はDMやQCと比べても平均年収は高いです。プログラミングの素養も必要ですので、要件が高い分、月給や年収も高くなります。500万円、600万円前後が多いですが、メーカーだと700万円、800万円からでマネジャーやリーダー経験もあると1000万円程度にもなります。
福利厚生、休暇
週休2日で有給休暇もあります。社会保険は完備、退職金もあるケースが多いです。転勤はメーカーだとあります。学会発表などで休日出勤があるケースもありますが土日は休みです。雇用形態はほぼ正社員。夜勤もありません。産休、育休もしっかりあります。昇給、賞与、交通費の支給もしっかりあります。時短やシフトなどで勤務することもできますので、とても融通が利きます。
プログラミング
臨床薬理の場合は、ソフトウェアを使ってプログラミングをします。プログラミングをして解析を行うからです。RやSAS、さらにはWinNonlinやMATLABを使用することもあります。ITのプログラマーほどではないにしてもそれなりのプログラミングセンスが問われます。キーワードとして言語は不問ですが素養があるかどうかが重要です。
統計学の知識
臨床薬理の場合はプロジェクトで解析を行うため、生物統計学の知識も必要になってきます。医療機器や医薬品開発など創薬の領域における安全性や有効性の分析手法についてもある程度知っておく必要があります。専門家のように研究することができる人には向いています。実績があると年収も高くなります。
英語力
グローバルの事業では資料の読み書きや海外などの方とミーティングをすることもあります。その際は外国語を使用することになります。またプログラミングも英語のようなものですから、英語ができるとプログラミングも苦にならないでしょう。専門の用語も英語でわかるようになると有利です。
勉強が求められる
臨床薬理の場合は勉強が常に必要です。そのため、常に勉強することに対して苦にならない方が向いていると言えるでしょう。ルーティンワークが好きであれば、QCやデータマネジメントのほうが向いていると言えるでしょう。研修などはありますが、自分から学ぶ姿勢が必要です。
男性比率が高い
臨床薬理の場合はほとんどが男性になります。女性にはあまり向いていない仕事とも言われています。この理由はとても論理的な思考力を問われるからです。そのため、入社して社員で活躍しているのは男性がとても多く、向いていると言われている職種の一つです。これは統計解析にも同じことがいえます。在宅ワークも多いです。
CRO企業に部門がないことが多い
臨床薬理という研究員のような場合、部門自体がとても特殊な部門になります。そのため、バイオベンチャーやCRO企業にはそのような部門や体制を持っていない場合が多いです。製薬会社や医薬、新薬開発関係の本社オフィスにしかこのような部門がないため、製薬企業を目指すことになりますが、経験者募集が多いことや、募集枠が少ないのがネックです。
年齢には寛容
臨床薬理の場合は、メンバーの年齢には寛容です。どちらかと言うと経験ありきで語られることがとても多い職種となりますので、経験を以下に積むかどうかがポイントになります。転職としてはCRAからチャレンジして社内異動で挑戦していくことがベストかもしれません。学歴は理系、バイオ関係であることが必須。第二新卒でも大学院だと有利です。
CRAからキャリアスタート
臨床薬理の場合は新卒でキャリアスタートか、もしくは中途であれば、まずはCRAからキャリアスタートさせて数年後に異動していくパターンがとても多いです。またほぼ正社員からのスタートになります。役職が付くと手当があります。住宅補助手当などもあります。未経験なら業務委託、契約社員や育成の枠で始めることもできるでしょう。モニタリングでも従事することでやりがいもみつかり、成長していけるでしょう。
臨床薬理へ転職するための方法はある?
1年で採用情報は少ないので薬剤師が未経験で臨床薬理の仕事を探す場合は自力では限りなく難しいです。というのも、とてもマニアックな仕事で採用枠も少ないからです。こんなときはできるだけ転職エージェントを使うようにしましょう。運営会社のコンサルタントやコーディネーターへ希望条件を伝えて待っているだけで求人情報を紹介してもらえますし支援、サポートをしてくれます。ブランクのある方もチャンスはあります。
サービスでは紹介が多い
臨床薬理は一般で探すのはとても困難です。しかしエージェントのサービスに会員登録すればそこそこの数があり求人が紹介されます。こだわりなどがあれば同時にコンサルタントに言いましょう。新規の求人をたくさん紹介されます。東証などの上場企業からベンチャーまで詳細はさまざまあります。東京なら徒歩で通勤できるお仕事も提案されます。北海道、東北から九州まで求人はあります。
その他の業界も多い
営業、アパレル、企画、化粧品、製造、コンサルティング、デザイン、販売など他の業界、職種でも自分で選択して新着の求人をエージェントは多数抱えています。マネージャーなどの管理の経験もあればさらに有利です。スタッフのクラスでも年収は400万円前後は確保できるでしょう。ニーズのある仕事で基盤を作りましょう。安心して次の転職ができるようになります。
年齢も寛容
臨床薬理はとてもマニアックなので薬事などはミドルでも転職ができます。環境にもよりますが面接では各種、経験が問われます。医療機関やベンチャーなどのノウハウを幅広いかたちで活かせる仕事です。
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