シミック株式会社の企業の口コミや社員の評判、休日、年収、離職率、仕事のやりがい、社風など一覧で会社の転職掲載情報を比較して一覧で紹介します。CRO企業と言うのはあまり知られていません。それもそのはずで、かなりマイナーですし、就業している人数もそれほど多くはないからです。シミック社はCROの中でも大手企業であり、とても有名な会社です。実態はどうなっているのでしょうか？
CROとは？どのような業種なのか？
CROとは「Contract Research Organization」の略で、日本語では「医薬品開発業務受託機関」と呼ばれています。製薬業界では以下の記事でも紹介している通り、外注化を進めており、近年コストカットをする傾向が強くなっており、CRO業界への需要が高まっています。CRO企業は製薬会社から治験業務を代行する下請け会社になります。主に臨床開発の仕事を代行することが多く、CRA、データマネジメント、統計解析、メディカルライティングなどの業務を行っています。
シミックホールディングスの会社概要
シミック株式会社（cmicgroup）は日本でも最大級のCRO企業の一つです。2012年に設立され、女性社員が多く、社員数が多いため、口コミサイトでの投稿が多いです。新日本科学、エスアールディ、リニカルやエイツーヘルスケアなどの競合がいます。東京都に拠点を置いており、グループ会社も同様に港区にオフィス、拠点を置いています。2020年、2021年、2022年となるにつれてどんどん体制や環境が強化されています。気になれば後で求人情報を見てみましょう。今は事業も拡大しており転職しやすくなっています。
| 会社名 | シミック株式会社 |
| 本社所在地 | 東京都港区芝浦一丁目1番1号 |
| 設立 | 2012 |
| 資本金 | 1億円 |
| 従業員数 | 2,428名 |
| 平均年収 | 350～700万円 |
| 株主 | シミックホールディングス |
| 業種 | CRO（医薬品開発支援）事業 |
| URL | Home |
シミックホールディングスとCRO企業大手の比較
シミックは日本で最大級のCRO企業になります。日系の会社で、イーピーエスと並び日系企業としては日本で最大級。外資ではIQVIAやパレクセルインターナショナルなどの大手が競合他社としてあります。製薬業界の中ではシミックはとても有名な会社です。総合して産業のなかでも基本給、月給は微妙なレベルですので人気は微妙。入社してギャップを感じるかもしれません。
| 会社名 | 資本金 | 従業員数 | 平均月収 |
| イーピーエス株式会社 | 1億円 | 6,716名 | 440万円～600万円 |
| シミック株式会社 | 1億円 | 2,428名 | 350万円～700万円 |
| IQVIA株式会社（日本支社） | 39億5,100万円 | 4,908名 | 450万円～1,000万円 |
| パレクセルインターナショナル株式会社（日本支社） | 1,000万円 | 1,200名 | 350万円～1,000万円 |
シミックはやばい？評判はどうなっている？
シミックは日本でも最大級のCRO企業になります、それがゆえに基本、志望する方も多いのですが、内情としてはどうなのでしょうか？転職会議などの社会人ユーザーが在籍している社員の投稿、回答、報告をもとに一通り解説します。新卒や中途でも入社して活躍していますので体制は充実しています。GCPだけでなくPMSの部門もあり次も新しい部門が出るかもしれません。卒業したばかりの新卒だけでなくwebで閲覧していると他にも中途の採用も多いです。
男女比率、平均年齢
最新の情報では性別で見ると、男性社員よりも新しい女性社員が多くなっています。シミックの場合はずっと競合他社のグローバルなCROよりも平均年齢は高めです。40代が主力で50代になると管理職が増えますので成長ができます。ただし新卒未経験の入社も多く、20代前半、20代後半や30代前半もたくさんいます。また派遣社員も多く就業しています。毎日同期と直接やり取りしながら長期で1人でも向上できる環境。配属先では試験など目標を作って頑張っています。
全体の男女比率男性45% / 女性55%.
引用元：シミック
平均年齢, 45.8歳
引用元：求人ボックス
昇給しない
これはCRO業界全体の組織の問題になっている深刻な課題です。経営者の努力不足により、従業員は昇給しません。昇給額は年で数千円程度でやる気を徐々に失っていく社員が多いです。そのためCROは世界的にも転職して給料を上げていくという文化があります。それゆえ、人は20代ほど長く居つかない文化が染みついてしまっているのです。以下のような運営に対しての回答者の答えがあります。
給与制度： 昇格、高い評価を得なければ、昇給は見込めない。 真ん中の評価で、昇格がない場合は月3000円。 昇格すれば、ステージによるが、月5000〜10000円ほど上がる。
引用元：Openwork
離職率、平均勤続年数
上記のようなこともあり、CRO企業はどうしても離職率が高めになります。シミックもこの点は同様で、中途社員の比率が極めて高いです。1年以内の離職率は約7割、3年以内の離職率は5割とも言われています。これはどうしても上記のような給料面に対する不満が大きく影響しているのです。在籍、平均勤続年数も6年前後しかありません。シミックの機関からの離職率は公式発表はありません。
平均勤続年数：6.3年
引用元：求人ボックス
データ改ざん
シミックの子会社に当たる会社ではありますが、2013年にデータ改ざん事件を起こしてしまいました。これを機に2014年くらいからシミックはしばらく売り上げが低迷、しかし2018年ごろから解決して最近は持ち直してきてます。基本的に知識のある出来る社員は多いですが問題も起こっています。
臨床試験大手シミックホールディングス傘下の治験支援会社、サイトサポート・インスティテュート（SSI、東京・品川）は20日、小林製薬から受託した肥満症向け一般用医薬品の臨床試験（治験）データを改ざんしていたと発表した。治験登録時に一部被験者の身長を実際より低く入力、体格指数（BMI）が当初高かったように操作していた。
シミック傘下会社、治験データ改ざん 大阪市内の病院で – 日本経済新聞 (nikkei.com)
福利厚生は製薬企業に劣る
どうしてもCROは製薬企業に比べると福利厚生の面では大きく劣ります。製薬企業大手の中外製薬などと比べてもその差は歴然としています。教育、研修、セミナー制度はメーカーに比べると弱いです。休日は土日で年間休日は120日以上あります。女性が多いので育休、産休、時短制度があります。役職手当、残業代や交通費の支給もありますので手厚いです。社内異動制度もあるため、スタッフははっきり別のキャリア形成も可能です。しかし5年前くらいにテレワークなども導入、カフェテリアもあるのでとてもありがたいです。
| シミック | 従業員持株会、チャレンジ休職制度、退職金制度、財形貯蓄、各種保養所、 えらべる倶楽部、通勤費全額支給 |
| 中外製薬 | 住宅貸付、一般貸付、財形貯蓄、社員持株会、ウエルネットクラブ(共済会)、 独身寮、社宅、テニスコート、グラウンド、全国各地のリゾート施設に契約加入、 社会保険完備福利厚生手当、外勤手当、遠隔地エリア手当、スマートワーク手当、 通勤費全額支給ほか |
給料は安い
シミックは日系の大手ですが、年功序列で正社員の給与は賞与含めて安いです。おまけに昇給も全然しません。外資のCROであるIQVIAなどのほうが給料は圧倒的に上です。裁量労働制が現在では導入されており、上司に評価されて行かないとなかなか給料は上がりません。大手の会社ではあるのですが、正直給料は中小のCRO企業よりも劣るのが実態です。契約社員や事務職になるとさらに安くなります。しかし勤務して働くことで技術が身に付きます。
シミック株式会社の平均年収は、約408万円 (マネージャー) 〜829万円 (臨床開発) です。
引用元：indeed
残業時間
残業時間は20時間よりうえで比較的同業他社よりも多い傾向にあり、労働時間に不満を持っている社員もいるようです。外れプロジェクトを引いてしまうと、どうしても勤務時間、残業時間は長くなります。ただしその一方で有給休暇消化率は高い傾向にあります。ワークライフバランスは普通。リモートワークも取り入れて導入されています。臨床開発は内勤がメインです。フレックスでコアタイムはありますが有給の休暇の取得も時期によって部長が承認すれば必要であれば積極的に使えますので自由な印象。信頼でき子供がいる家庭でも働きやすいです。
月間残業時間：31.4h
有給休暇消化率：60.3%
引用元：openwork
入社難易度、面接選考
入社難易度はイーピーエスの次にそこそこ容易な方です。理由はCRO企業の中では比較的求人掲載の頻度が高いからです。そのため転職エージェントを使うことで、普通に入社できる可能性は高まります。企業研究をして志望動機を考えていきましょう。面接選考はスキル、英語力と医療現場の経験なども問われます。看護師や薬剤師、MR、臨床検査技師の転職も多いです。経営陣が改革をしており会社の成長性はそこそこ見込めます。書類より面談が重視で経歴を聞かれますしそこを重視します。
選考難易度4.0/5
引用元：就活会議
社風、評価制度
社風はCROならではという面があり、男女比がバランス良いため社内恋愛、結婚が多いです。評価制度は上司、マネージャーの人事評価基準が部署などでバラバラです。昇進、昇格は個人の働きがい、やりがい次第になるでしょう。キャリアアップをしたい方は昇進します。今後、ダイバーシティ取り組みは推進中。先輩や後輩などと人間関係は優しく、コミュニケーションも多く、分析してみると独自の意見が言えて大人しい雰囲気の人が多い印象です。
全社的に管理職と社員との距離が近く、社員同士の風通しがよい。社内結婚も多い。
引用元：就活会議
薬剤師が転職する方法
以上のようにシミックのグループには逆風も吹いていますが、転職したがる方も多いです。それでは転職をしていくにはどうしたらいいでしょうか。以下のような特徴を抑えて求人情報を見て転職するのがいいです。研究してから活動をしましょう。強みをしっかりアピールして今すぐ内定をもらいましょう。条件のよい求人で効率良く採用されましょう。
内資系
シミックは日本の会社ではあるので、日本人社会がとても馴染む人には体制がしっかりしており向いています。社風は良くも悪くも日系企業と言った感じです。働き方はプロジェクトありきになりますので、場合によっては長時間残業も発生します。担当は色々専門職として活躍できます。在宅もあるので復帰する社員も多いです。希望で出社する日も選択可能ですので対策されており改善されています。重要な仕事量の部分やプランを配慮してくれます。慣れていけば自身で学ぶ環境は整っています。
ステップアップを狙う
給料も高い製薬会社へいきなりいければベストですが、近年は製薬会社はリストラが多く、倍率も高いため、なかなか未経験では難しいです。まずはCRO企業でキャリアを積んでからステップアップをしていくことが好ましいです。難しければエージェントに登録をして異業種のチャレンジをしましょう。営業、企画、人事、総務、エンジニア、経営企画、事務などの求人ももらえます。団体職員、販売、機械、情報処理、通信、金融、医薬、福祉、化学、IT、不動産、食品などのチャレンジも可能です。
実務能力
製薬会社は自社の業務をどんどん外注していますので、CROとしては実務能力が問われることになります。仕事の内容を理解し、実務能力を上げていけば、同業他社、さらには製薬企業への転職の可能性が見えてきます。安定性の高い業種です。医療機器や新薬の分野は専門性が高いです。学術やQCなどのキャリアもありえます。ほぼ満足してやる環境があるため安心。英語などは必須ではないのでやりやすいです。わからないこともサポートしてくれるイメージで異なる業界からの方でも活躍できます。
狙い目の職種
薬剤師が転職するとなれば、臨床開発（CRA、DM、薬事、PV）のカテゴリが非常にねらい目になるでしょう。どの職も専門性が高いため、今までのキャリアの延長で仕事ができるような職種を狙うのがポイントです。未経験でも採用してくれる部門は存在します。モニターなどで経験を積んでいくのが無難です。最終的には雇用形態とわず管理部門に行く方が多いです。30代後半くらいが多い印象です。
どうやって求人を探す？
製薬業界の場合、そもそも一般の求人サイトでは求人がないケースがほとんど。専門の転職エージェントに登録したほうが紹介をもらえるので登録することがおすすめです。専門性が高いので、専門で取り扱っているエージェントが最適です。丁寧なサービスを利用して現役コンサルタントのサポートを受けながら転職したほうが確実です。担当者とマッチする求人を選んで活動したほうが外れはありません。
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