薬剤師の離職率はどのくらい?薬局、ドラッグストア、病院の勤続年数、職場選びのポイント解説

業界事情

薬剤師の離職率は高いと言われて働く理由、メリット、デメリットについて解説します。転職としてメインとなる就業先は薬局、ドラッグストア、そして病院になります。しかしそれぞれあまり勤続年数が長くないと言われています。では実際のところはどれくらいの離職率になっているのでしょうか。その実態を探ってみました。

薬剤師の離職率

厚生省(厚生労働省)のデータによると医療、福祉の離職率は15.5%で5番目に離職率が高いことがわかっています。これは、薬剤師だけでなく、看護師や臨床検査技師などすべての医療系職種が含まれているため、あくまで参考でしかありません。業界単位で離職率が高いため、恐らく薬剤師の離職率もこれにかなり近いとされています。ポイントとしてはいかに働きやすい、良い企業で勤務できるかになります。働くには人間関係、サポート、残業、条件、キャリア(経験)が積めるかなど総合的に見たほうがいいです。情報を後でまとめて紹介します。

いくらでも職場はある

いくらでも職場はあるのが実態、後で求人を調べてみましょう。同じ薬剤師でも希望があればたくさんの数から選べます。面接は別であっても大半がすぐに採用。大切なのはやはり資格があるということで大きいです。他の職種とは違い、かなり状況は異なります。目安として相当難しい大手でなければ活動は数か月で終わるでしょう。選ぶコツとしては研修や教育の制度が充実していることがベスト。知識を活かして高い収入の募集を見つけることが可能です。

繋がりで転職することも

薬剤師の世界は狭いので基本的につながりやコネで転職する方もいます。評価が高い方は担当として成長できる環境を選ぶこともできます。選択肢が多いと安心できます。数字を求める経営や雰囲気がある会社にうんざりしている方は転職しても良いでしょう。

調剤薬局の平均勤続年数

調剤薬局の平均勤続年数は4年から5年程度と言われています。下記は実際に調べてみた公表されている勤続年数ですが、どの会社も4年から5年という結果になっています。薬剤師全体の平均勤続年数は7年程度と言われていますので、薬局勤務の場合は平均値よりも低いということになります。その理由は何なのでしょうか。勤務時間などは平均的です。

アイン薬局4.6年
日本調剤5.6年
クラフト4.5年
総合メディカル6.3年
クオール5.3年

転職が簡単

薬剤師の場合は転職が極めて簡単です。次を探せば簡単に見つかります。好待遇の職場を見つけ次第にやめてしまう方が多い傾向にあります。新卒が転職で探す場合は有利なので簡単で成功しやすく、キャリアアップですぐに年収アップできてしまいます。人気企業への応募、転職も比較的容易です。考えるうえで必要なのはやはり給与。高くなるとやはり制度もしっかりした会社になります。資格の取得なども考慮しましょう。

調剤技術を身に付けて転職

注意点として調剤薬局で身に付く最大のスキルは調剤技術になります。これが身に付いてしまえば、転職することがとても簡単になるのです。大半の薬剤師が年収アップを狙って転職していきます。店舗によっては環境が悪いので、特に女性はすぐに行動します。大きく業種を変えて転職して採用されていきます。悩みがある場合は事前にある程度興味のある分野を絞ると良いです。

病院薬剤師の勤続年数

病院は調剤薬局やドラッグストアと比べると全国で就職の難易度が高いです。お仕事の研修教育がしっかりしていますが1年以内に離職していく薬剤師は20%とも言われています。病院はとてもやることが多いうえに時間外勉強会などがあったり、夜勤もあったりでなかなかの激務です。それがゆえに辞めていく方はとても多いのが実態です。医療従事者は心配になり数年で新たに一度異なる分野へ転職する傾向があります。

緊急対応

病院の場合は非常に患者の緊急対応を迫られることも多いです。特に人命がかかっているため、有無を噂図対応しなければならない場面も多くあります。確認、チェックしながらの慎重な作業も多く、ストレスになります。正社員の場合は対策として強い不安を抱えて環境を変えようとして求人探しを始めてしまいます。エリアによっては求人が多いので期待できるでしょう。

勉強会、学会発表

病院の場合は新規で勉強会、セミナーなどが良くあります。これは時間外ですが強制参加させられてしまい、大きな面談や勉強などでプライベートの時間が活用できない、持てないなどの状況がおこり問題となります。そしてさらにこれらには給与も発生しません。これが原因でスタッフで辞める人がそこそこの割合でいます。具体的に3年目あたりで今後のキャリアプランを考えて動く方が多いです。30代になると結婚、出産などイベントはたくさんあります。

ドラッグストアの平均勤続年数

これにたいしてドラッグストアの平均勤続年数は全体的に低いことが分かっています。以下が大手のドラッグストアの平均勤続年数になります。ドラッグストアの転職理由として多いのが以下のようなものです。ドラッグストアは入社3年以内の離職率は5%前後で意外と低いことが分かります。時代の流れでもあるのですが昇給はなかなかしないですし、比較的労働時間が長いです。グループ会社での応援もあり、都道府県を跨いだ場所での就業もあり得ます。

クスリのアオキ4.0年
サンドラッグ8.0年
ウエルシア薬局9.7年
ココカラファイン9.9年
カワチ薬品10.9年

夜勤が多い

ドラッグストアは24時間体制で営業していることが多いです。それがゆえに夜勤が発生します。生活リズムが壊れてしまい、体がもたずに辞めていくケースがとても多いです。また結婚など家庭の事情を気に男性も女性も時期をみて辞めていくケースが多いです。職場環境は労働時間も長い傾向があり、当然社員も長続きしません。

業務量が多い

ドラッグストアはレジ打ちや品出し、さらには発注などやることがとても多いのが実態です。めちゃくちゃ忙しいため、肉体的に疲弊してしまい、辞めていく薬剤師は絶えません。休みはシフトになりますが、地方では人手不足で休日出勤もあります。福利厚生などは普通です。機会があれば新しい会社で手厚い手当をもらいながら働きたいと考えている方は多いです。

転職エージェント登録のお勧め

転職に失敗したくない場合は、専門の転職エージェントに登録をして、求人紹介を受けることが現実的です。無料で登録はできてしまいますので、実際に使用してみることをお勧めします。コンサルタントにキャリアアップ、スキルアップのノウハウ、書類添削など相談ができます。年齢によっても紹介できる求人は変わってきます。準備をしてから動きましょう。もちろん市場における人材の価値や転職タイミングも教えてくれますし、採用されればさまざまな条件交渉も代行してくれます。

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