薬剤師は学費の元は取れるのか? 薬学部や年収などお金の気になるポイントを解説

業界事情

薬剤師は6年制の薬学部の大学に通うことになりますが、方法により学費の元は取れるのか? 年収で気になるポイントを徹底解説していきます。将来、薬剤師になりたい、薬学部に進学を考えている人にとって学費と言うのはとても大きなポイントです。気になっている人が考えるべきポイントを整理しています。

薬学部は学力が必要?

薬剤師になるためには一般的に薬学部を卒業しなければなりません。薬学部といっても国立大と私立大ではかなり格差があります。以下が偏差値ランキングになりますが、全体的に見ても、本当に国立大のほうがレベルが高いということが良くわかるはずです。

国公立大学偏差値私立大学
千葉大学 薬学部 薬科学科65.0
名古屋市立大学 薬学部 薬学科62.5慶応義塾大学 薬学部 薬学科
大阪大学 薬学部 薬学科62.5慶応義塾大学 薬学部 薬科学科
62.5東京理科大学 薬学部 薬学科
岐阜薬科大学 薬学部 薬学科60.0東京理科大学 薬学部 生命創薬科学科
静岡県立大学 薬学部 薬学科60.0
名古屋市立大学 薬学部 薬学科60.0
広島大学 薬学部 薬学科60.0
九州大学 薬学部 創薬科学科60.0
九州大学 薬学部 臨床薬学科60.0
金沢大学 医療保険学域 薬学類57.5北里大学 薬学部 薬学科
静岡県立大学 薬学部 薬学科57.5立命館大学 薬学部 薬学科
Source : 薬学部学科偏差値一覧(ランキング形式) 2023年度最新版|みんなの大学情報 (minkou.jp)

私立大学薬学部の学費は高い

私立大学の薬学部に通うと、6年間の学費だけで1000〜1500万円以上が必要です。一方で国公立大学の薬学部なら6年間の学費は350万円くらいあれば十分です。そのためその人の学力によりますが、学費はかなり差があります。払える、払えないの問題もありますが、私立の場合だと、これだけ投資をしておいて、果たして元が取れるのか?と言う疑問を抱く方が多いのです。国公立がベストでしょう。

薬剤師の平均年収はどれくらいなの?

薬剤師は求人ボックスの調査によると、平均年収は479万円です。これは日本の会社員全体の平均年収よりも明らかに高く、安定した収入を得ることができる職業です。アルバイトやパートの時給も極めて高いです。一般的なアルバイトは1000円くらいの時給ですが、薬剤師だとその倍になります。派遣社員の場合でも時給はとても高いです。時給は2500円近くになっており、一般的な派遣よりも2倍以上の収入が見込めるのです。面接や面談活動をしてみるとわかりますが、採用担当からも歓迎モードになりやすいです。

参照元:URL

薬剤師の生涯賃金はどれくらいなの?

参考で薬剤師の生涯賃金は約2億円〜2億5000万です。薬剤師になるための学費と諸経費である1500万円くらいは余裕でクリアできる環境です。しかしこれはあくまでずっと順調に卒業し、資格を取れて問題なく継続して働けたら、と言う話。実は色々ハードルもあります。勉強しても合格がすんなりいかず、お金がかかるケースもあれば、留年して奨学金など借りて返済ということもあり、良いケースばかりではありませんので注意です。あっと言う間にお金は減りますが溜めるのは大変。働く者は勤務しながら地道にためていく必要があり、医師ほどの年収ではないです。

浪人するケースも

他の人より苦戦するケースだってあります。同じ人よりも実際、学力が低いならもっとお金や時間がたくさんかかるわけです。別でお金を工面することが難しい場合もありますから断念する方だっています。

断念するケースも

実際、専門学校などに応募してほぼキャリアや人生を少し積みなおす方もいます。経営やITなど始めてチェンジしていく方もいます。学生は生涯年収などを気にして医療で元をとれるか額を確認して挫折感を思ってしまうケースもあります。

国家試験が落ちるケースも

注意点として国家試験が落ちるケースもあります。医学部でも薬学部でも入学して卒業するだけではNG。国家試験に合格しなければなりません。これは看護師でも同じ。時間がかかると、そのぶん生活費もかかるでしょう。卒業後に受験のために予備校で学ぶ方もいます。

注意すべきポイントはどこ?

気になるポイントをまとめて解説します。年間の給与の金額は薬剤師といえど決して保証はされていません。結果、予想より月収が少ないこともあり得ます。

終身雇用は崩壊している

ポイントの一つ目は長年にわたる自民党の悪政により、日本の環境は悪化しています。これもあり終身雇用は崩壊しています。今は安定している薬剤師とは言え、確実に収入が得られると言う保証は今後、ありませんので注意です。

地域によって年収格差が大きい

これを見ればわかる通り、地域による格差はかなり大きいです。これは東京のような都市部ほど、薬剤師の数が充足しており、相場が落ちています。それに対して九州や沖縄などの地方ほど数が足りませんので待遇を上げています。選択肢はあります。

参照元:URL

薬剤師は飽和状態?

厚生労働省が2022年3月に発表した登録状況では、2020年に薬剤師の数が32万人を突破しており、年々増えていることが分かります。薬剤師の総数は右肩上がりで薬剤師を目指す人がとても多いことが分かります。つまり今後は、あぶれていく人も増えていくとも言われているので注意です。

2016年301,323人
2018年311,289人
2020年321,982人

薬学部の学費の元を確実に取るには?

薬剤師が確実に学費の元を取るには何と言っても給料を上げていくしかありません。

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